合格体験記

慶應大学 環境情報学科 合格!

 一般入試合格これは私が印象に残った生徒の1人の話です。
 彼の指導を始めたのは高1の夏でした。当時の彼は部活や遊びに夢中で全く勉強せず、夜は朝方までユーチューブを観まくるという毎日を送っていました

 入学当時はそこそこに良かった成績も当然のように下がり始め、せめて内申点だけでもとテスト対策をするも実らず、校内順位は酷いときは後ろから20人ほど。進研模試の総合偏差値も50そこそこという状況です。

 そんな状態が3年の部活終了の6月まで続き、いよいよ受験に向けてスパートをかけるとき。本人からでた言葉は驚きの「慶應大学SFCに行きたい」でした。
 これには私たちはもちろん、ご両親もびっくり。ご両親的には中堅以上の国立大学に行って欲しいと思っていたようです。ご両親との度重なる面談の結果「現役でのチャレンジは認める。その代わり、ダメだった時は浪人して国立を目指せ」ということに落ちつきました。

 その日からSFCに向けて、数学と小論文漬けの日々が続きます。数学は解法の暗記ではなく、問題文からの方針の導き方、点になる記述の仕方など多方面から思考力を養いました。
 そうして標準から応用、難関、超難関と4冊の問題集を終えた頃にはかなりの実力に達しました。そこから癖のある慶應の問題への取り組み方を対話形式で誘導していきます。

 小論に関しては毎回書いてきてもらったことを添削(ダメ出し)して、慶應大学が求めている学生像を徹底的に刷り込みました。当初は個性の強いことがマイナスに働くことが多く、一発アウトな意見を言ってましたが、これも根気強く対応していきました。
 世の中をより良く変えていくためにどうすればいいか、柔らかい頭で考えたオリジナルの発想を相手に分かりやすく伝えられるように何度も何度も書き直しました。途中でへこたれそうになることもありましたが、自分の夢を掴むため、最後まで諦めずに頑張りました。

 そして入試のとき、滑り止めで受験した大学(無謀なMARCHレベル)は全て不合格。
 もう後がない中で受けた慶應大学SFC環境情報になんと奇跡の大逆転合格!これには学校の先生はもちろんのこと、頑張りを見守っていたご両親も驚きます。でも私たちは信じていましたよ。

 入試の半月前のこと。彼は「もう数学は解けない問題がない」「小論文は自分の想いを全力で伝える!」とまで言っていました。そこでかなり難しい問題をやらせたところ本当に解いてみせたのです。
「よく解けたね」と言った私に彼が言った言葉がとても印象的でした。
「だって簡単だもん」現在彼は、大学生活を満喫しているようです。
 本当にここで学びたい!そんな想いが届きました。